Neetel Inside 文芸新都
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SNS全盛時代のストラグラー
校了を迎えて

※こちらは本編の文体にて、お送りします。このページも本に掲載しません。

7月28日。4月にWeb上で完結させてから、既に三か月が過ぎた。折しも3月には某大手芸能事務所に対する告発が取り沙汰され始めていた。それでも水を打ったように静かな国内メディア。どこまで深く広く巣食っているか分からない闇を感じる。いくら絶大な権力があるからといって、ただの一個人で生涯に渡り4桁にも届くかというほどの悪事を、連綿と継続できるはずがない。その大部分が事実であるならば、必ず協力者がいるはずだ。国内だけに留まっているとも限らないのではないか。

全ては推測、妄想に近い。だからこれ以上は止めておく。本編に書き加えたい衝動にも駆られたが、ほぼ書き終えた原稿に時事ネタを無理に捻じ込んだとしたら、不自然な仕上がりになってしまうだろう。

初校、再校、念校と3回の読み返し。内容が内容だけに、非常にしんどい時間を過ごした。自分で読んでしんどいようなものを有料で世に出すのだ。本当に良いのだろうか。そんな迷いも捨て去れないまま、なんとか校了した。

この三か月間というもの、出版するという意志と正反対のネガティブな感情に抗い続けた。原稿を出版社へ提出して返ってくるまでの待ち時間といったら、もう今すぐ全てなかったことにしてしまおうかと何度思ったか知れない。

そんな現実から逃避しようと、うっかり始めたソシャゲにどっぷりハマった。ラストクラウディア(ラスクラ)である。対人戦で高みを目指すのでもなければ、無課金で充分楽しめた。美少女キャラごり押しではなく、モンスターや爺さんなど色々な顔ぶれのユニットがおり、並みの戦力以上に活躍してくれる。しかもドット絵で表現されるキャラクターが、往年のFFやDQを彷彿とさせ見ていて飽きない。校正中の情緒不安定さを救われた気分だ。短所はそれなりにあるが、まだしばらく続けそうである。

最終的に念校のあとで、直したい部分が数か所見つかってしまった。しかし誤字脱字ではなく微妙な表現上の差異なので、追加費用を掛けてまで直す気にはなれなかった。順調に作業をしていただければ、発行日は10月2日になる予定だ。したがって、このWebサイトでの公開もその日限りになる。

無事出版できることを祈りつつ、この文章に目を通してくださった方へ感謝を込めながらこの項を終えたいと思う。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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