Neetel Inside ニートノベル
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俺シュレAfterR-18
おまけ. ユイネとクリスマス

――ふふふ~ん、ふふふ~ん、ふふふふふ~ん🎶

 上機嫌で鼻歌交じりにキッチンへ立つユイネ。ジングルベルのメロディだ。それを聞きながら、俺はベッドで普段通りPCに向かっていた。人生初、思いの通じ合っている相手との二人っきりのクリスマス。平静でいられるわけがない。内心ちょっぴり浮かれていたが、気恥ずかしくて平静を装う。一緒に暮らし始めてから初めて迎えるクリスマスで、ユイネが朝から張り切って料理に取り掛かっていた。すでに美味しそうな匂いがしてきている。お互い、中身を知らないプレゼントも用意していた。

――できたよ~。

 しばらく待つうちに、料理が一通り完成した。出来立てのご馳走をサンタ服姿のユイネが運んでくる。かわいらしいフード付きのミニスカワンピースだ。

――どう? かわいい? かわいい?

 感想を待っている様子だったので、正直に答える。

――似合ってる。かわいい。もうずっと見てたい。

――えへへ~、やったぁ~!

 うれしそうにはしゃぐ姿を見て、こちらも自然と笑みがこぼれてくる。いつもより豪勢な食卓を囲み、どれから食べようか目移りしてしまう。まあ、まずは無難にサラダからいっとくか。レタスの上にトマトが盛り付けられていて、その脇にパプリカやベビーコーンなどの彩り豊かな野菜が添えられていた。ドレッシングも手作りっぽい感じ。

――じゃあ、いただきまーす。

 手を合わせてからフォークで口に運ぶ。シャキシャキとした食感、瑞々しい味わい、爽やかな酸味のドレッシングが野菜を引き立てる。

――このドレッシング、手作り?

――うん。手作りした方が健康によさそうでしょ?

 得意げに話すユイネを見て思わず笑ってしまう。最近美味しんぼにはまっているから、影響受けまくってるな。まあでも確かに体に良さそうだ。栄養バランスとかしっかり考えられてそうだし。

――美味しいね。

――えへへ、よかったっ!

 ある程度サラダを食べ、次はメインディッシュのローストチキンを食べようと手を伸ばす。こんがり焼けた表面からは香ばしい香りが立ち込めている。ナイフを入れればじゅわっと肉汁が溢れ出てくる。それをお皿に取り分けようとしたときだった。

――あ~ん❤️

 唐突に口を大きく開けて待ち構える。えっと……これは……。つい先日、ユイネの食道から続く体内を拡張して、ある程度の量であれば食べ物を経口摂取できるようになったことを思い出す。生体の胃腸を備えるのは難しいので、生ごみ処理機を応用したシステムを組み込んだ。食べ物を直でゴミにするのか? と怒られそうだが、微生物分解により僅かではあるが電力を生み出し、残りの固形物は堆肥化を行っているので許してほしい。

――はい、あ~ん❤️

 躊躇する俺に催促してくる。……マジか。ちょっと恥ずかしいなこれ。期待に満ちた表情で待っているので、仕方なく食べさせてあげることにする。くすぐったい気持ちに耐えながらチキンを一切れ摘まんでユイネの口へと運んだ。俺の手に負担がかからないよう、食べさせやすい角度に首を傾げてくれた。その仕草がまたかわいい。

――あ~ん……ぱくっ❤️

 満足そうにもぐもぐしている。こっちの方が恥ずかしいんだが!?

――あ~んして❤️

 今度は俺が食べる番か。言われるままに口を開ける。

――あ~ん……ぱくっ。

 …………。無言で咀嚼する。恥ずかしすぎて何も言えないんですけど!?ごくん。自分の飲み込む音がやたら大きく聞こえる気がする。

――ふふ、おいしい?

 楽しそうに聞いてくる。俺は黙ったまま首を縦に振って答えた。それから食事を終えるまでの間、終始そんな感じで互いに食べさせ合うことになった。あれだけ冷めた目で毛嫌いしていたバカップルに、まさか自分がなる日が訪れようとは。しかし悪い気はしない。むしろ、幸せだ。

 料理を平らげ、デザートタイム。冷蔵庫から出してきたケーキをテーブルに運び終えると、ユイネはサンタの帽子を脱いで、俺のいるベッドの上に腰掛けた。二人で仲良く食べ始める。ショートケーキだ。上に乗っかっているサンタの顔を模した砂糖菓子を、ちょいと横に避ける。いい具合にデフォルメが効いていてかわいい。一口分を切り取って食べてみる。生クリームが舌の上で溶けていく。スポンジケーキと生クリームの相性抜群だな。甘すぎずちょうどいい具合。イチゴも新鮮で果汁たっぷりだ。

――うん、うまい。

 率直に感想を伝えると、満面の笑みを浮かべて言う。

――ほっ。初めて作ったから心配だったの。

――え? これも手作り?

 驚いてケーキを確かめる。市販のものかと錯覚するほどきれいにできている。ユイネは照れたように微笑んで言った。

――うん。頑張っちゃった。

 どうしよう、めっちゃかわいいんだけど。あまりのかわいさに胸がきゅんきゅん鳴る。思わず抱きしめたくなって、両手を広げて誘う。

――おいで。

 少し戸惑っていたが、やがて意を決した様子で身を寄せてきた。ぎゅーっと目いっぱい抱き締める。俺の非力な腕力に抵抗することもせず、こてん、と寝ころんだ。

――もう……お風呂これからなのに……。

――俺は平気だよ。……後にする?

――……ふるふるっ。今がぃぃ。

 少しの間を置いたのち、恥じらい混じりの消え入りそうな声で同意してくれた。ゆっくり首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。そもそも代謝は緩慢なので体臭は少ない。それでも密着して息を吸うとユイネ特有の匂いが鼻腔をくすぐる。ずっとこうしていたくなるような落ち着く匂いだ。

――ユイネ……。かわいいよ……。好きだ……。愛してる……。

 心からの気持ちを口にする。俺の言葉に耳を傾けていたユイネは嬉しそうに頬を緩めて言った。

――私も好き……大好きだよ……❤️

 それからしばらく、俺達は密着したまま離れなかった。二人とも食べかけのケーキやプレゼントのことはすっかり忘れてしまっていた。

――ん……、ちゅ……。

 互いの唇を重ねる。優しく触れるだけのキスから次第に激しく求め合い、貪るように舌を絡める。唾液が混じり合い、艶やかな水音が鳴る。左手でユイネの頭を撫でつつ、右手を腰に回し引き寄せる。ミニスカートの裾をたくし上げお尻を撫でまわす。肉付きの良い感触を楽しむ。

――ふ、んぅう……はぁ……。

 物欲しそうに腰をくねらせ始める。触ってほしいサインだ。下着の中へ手を滑り込ませ割れ目をなぞる。期待していた刺激にピクンと反応を示す。秘所はすでに湿り気を帯びており、中指で上下に擦ればクチュクチュと卑猥な音が響いた。

――ん……あっあっ……。

 甘い声を上げながら身を捩る。左手を胸へ這わせ、膨らみを優しくこねる。小さな突起を摘まむと、体をビクビク震わせて悦ぶ。

――ふあぁっ! あぁっ……んっ……。

 胸の刺激に意識を向けさせたところで、敏感なクリトリスへ不意打ちをかける。人差し指でくりくりと捏ねまわし、時折爪を立てて引っ掻いてやる。ユイネはすぐに絶頂を迎えそうになり、無意識のうちに太腿同士をすり合わせ、俺の手を抑え込んできた。しかし構わず、逆に責め立てるように執拗に愛撫を続ける。

――あああっ、やっ、だめぇ❤️ もう、イっちゃう、からぁっ……あんっ、ふああぁ~ッ!!

 悲鳴じみた喘ぎを上げて全身を痙攣させる。達する寸前で動きを止め快楽の波が収まるまで待って、再び愛撫を再開する。またすぐ果てそうになると動きを止め、落ち着いてきたら再開する。これを何度も繰り返した。

――ひあぁ、ふあっ、あっ、ん、はぁ……。

 ユイネの体は度重なる寸止めで完全に出来上がっており、どこを触っても過敏に反応して甘い声で鳴き続ける。俺はカチカチになった自身を取り出し、握ってくれるように誘導した。ユイネは躊躇いなく両手で包み込み、愛おしそうに扱き始める。

――ん、ん、すっごくおっきくなってる……。すごい……熱いよぉ……。

 ユイネは興奮気味に呟くと、我慢できないといった様子でしゃぶりついてきた。

――じゅぷ、れろ、んぐ、はむ、ちゅ、ん……、ぢゅうぅ……。

 喉奥にまで届くほど深く呑み込んでから、口内でゆっくりとストロークを繰り返す。根元から先端まで丁寧に舐め上げる。

――れる……、ん、ん……ちゅぱ……。

 カリ首の周りは特に念入りに。唾液でべっとり濡れると今度は手を使って亀頭を中心に責め立ててくる。裏筋を親指で押したり、先っちょをつまんでくにくにと弄ったりと緩急をつけての愛撫。サンタの恰好のままでしてくれている姿がなんとも言えずエロティックだ。俺は情けないことに早くも限界に達してしまいそうになった。

――ぐっ……。出ちゃうよ……。

――んくっ……、やだ……、欲しいの。

 手を離すと、体勢を変えた。膝立ちになってスカートを捲り上げ、下着をずらす。膣穴から粘っこい愛液が滴っており、ヒクヒクと震えている。そこに俺の先端をあてがい、ゆっくり腰を落としていく。

――はぁ、はぁ……あぁっ……!

 俺のが入っていくにつれ、ユイネの顔には快感による歓喜の色が浮かび上がる。全て飲み込むと、すぐには動けないようで俺の体に抱き着いたまま、荒くなった呼吸を整えていた。しばらくそのままの状態が続いたが、やがて落ち着いたのかゆっくりと顔を上げた。

――動いていいよ……。

 潤んだ瞳でそう告げられる。それを皮切りに俺はユイネの腰を掴み、性器同士を一層密着させる。

――ふあぁ!

 深く交わった刺激に堪らず嬌声が漏れる。構わず続けると擦れ合う結合部からの水音が部屋中に響き渡る。くちゅっくちっ、ぬちゅっ……。ミニスカサンタのままつながっている姿は非日常的で背徳感を感じさせた。

――はぁ、あっ、きもちい……!

 次第にユイネの縦の動きが加わり、ピストン運動が激しくなる。

――んあっ、ああっ、はぁ、あっ、あぁっ!

――くぅっ……気持ち良いよ……。

 熱くて蕩けるような感覚。あまりの心地良さにあっけなく果ててしまいそうになる。だが、まだこの快感を味わっていたい。

――んっ、もっと……もっとぉ……。

 絶頂寸前で刺激を弱めると、ユイネは切なげな声を上げ、物欲しそうな目で見つめてくる。焦らされることでより強く、より深くと快楽を貪る。

――んんっ……ふぁ、あっ、ん、もうちょっとなのにぃ……。

 俺に跨りながら前後に体を揺らす。膣内がきつく締まり、射精を促すように陰茎を刺激する。その刺激に堪えきれず俺はユイネの中に精を放った。

――っっく!出るっ!

――あ、あっっ! きた、いっぱい、出てるぅ……ああっ……。あっ、イっちゃう……。

 ビクビクッと体が跳ね、絶頂を迎える。中出しされた余韻に浸るように、しばらくの間俺の上に覆いかぶさっていた。

――ん……。ふあぁ……気持ちよかった……。

 はぁーっと大きく息を吐き、体を起こす。

――サンタさんのまま、しちゃった……。……えへへ。

 少し恥ずかしそうにしながらも微笑むユイネを見て、着たままするのもいいものだと改めて思った。

――最高のクリスマスプレゼントだったよ。

――もぉ……。ちゃんとプレゼント買ってあるのにぃ。

 そう言って口を尖らせ、ぷいっとそっぽを向いてしまう。でもそれは照れ隠しだと分かってる。だから気にせず後ろから抱きしめてあげる。するとすぐに機嫌が良くなったようで笑顔を見せてくれた。

――開けてみても良い?

――うん。

 中身はマフラーと手袋が二組。両方とも色違いのお揃いである。

――ペアルックかあ、ちょっと照れるね。

――ちゃんと着けてほしいなっ。

――そりゃあ、もちろん。今度出かける時使おう。俺のも開けてみてよ。

 テーブルの上に置いてある箱を手に取る。開封すると、中には腕時計が入っていた。ハート型のチャームが付いている。

――わ、可愛い。これって……。

 ユイネが気付く。この前、デートの時に欲しいと言っていたのを思い出したようだ。

――うん、そう。

――嬉しい……ありがとう、大事にするね。

 そう言って抱きしめてくる。温かくて柔らかい感触にドキッとする。しばらくこのままでいることにした。

――ねぇ、まだ寝ないよね?

――うん。まだ寝れそうにはないな。

 ぎしっと軋むベッドの音が、聖夜がまだ終わっていないことを物語っていた。

おしまい

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Neetsha