ベッドの上で、お風呂上りの二人。互いの体温を感じながら、舌を絡める。
――んぅ……はむ……。
舌を入れあいながらお互いの唾液を交換するようにキスを続ける。トロンと蕩けた瞳を向けるユイネ。スイッチが入ったのか俺の股間に手を伸ばすと、服越しにゆっくり撫で始めた。素直に反応してしまう俺自身。そして上体を起こしゆっくりあそこへ顔を近づけていった。今日二回目だが、口でしてくれるらしい。
パンツの横から器用にモノを引き出し、亀頭を舐めてくれた。舌で丁寧に裏筋までなめられる。次に全体をくわえられジュポジュポと音を立てながら出し入れされる。少しづつフェラのコツをつかんできたようだ。ユイネは一生懸命に奉仕してくれている。たまらなく気持ちが良い。口だけでなく手で扱きながら刺激を強くする。やがて射精感がこみ上げてきた。
――うっ出る……
お風呂で我慢していたのもあり、あっさりと達してしまう。どくどくと脈打ち、精液を放った。ユイネはそれを全部小さな口で受け止めてくれた。俺はティッシュを取り出そうとしたが、それよりも早くごくんと飲み込んでしまった。
――……っはぁ、また、飲んじゃった。
頬を染めつつペロっと唇を舐める仕草が淫靡だ。お礼とばかりに肩へ手をかけ、ネグリジェをはだけさせた。露わとなった可愛い胸に直接触れると、先端はすでにピンと主張している。優しく包み込むようにして揉んでやるとユイネは切なげに身を捩る。
――あっ、んぅ。
――脱いで。
小声で囁くように言い、ネグリジェを全部脱ぐように促す。ユイネは恥ずかしそうにしながらも素直に言うことを聞いてくれた。これからされるであろう行為に期待しているようだ。ショーツ1枚になった姿をじっくり鑑賞する。
――そんなにじろじろ見られたら、いや・・・。
――綺麗だよ、すごくえっちだ。
露わとなった素肌に手を這わせ、太ももからゆっくりと撫で上げた。そして腰回りから尻にかけて優しく愛撫した。ぴくんと体を震わせる。柔らかくてあたたかい感触に興奮が高まっていく。どうにも我慢できなくなり、ショーツに手をかけた。ユイネは不自由な俺の手を気遣い、自分からもゆっくりショーツをずり下げてくれた。可愛らしい陰毛が目に映る。指先で軽く触れたあと、割れ目をなぞるように触れる。されるがまま、小さく震えている。身を任せてくれていると思うと嬉しかった。
――あぁ、はぁ、ふぅ。
漏れ出てくる吐息を聞きながら、膣口を指先でなぞった。繰り返しなぞり愛撫していると、次第に湿ってきた。そのぬめりを利用してクリトリスを刺激していく。だんだん大きくなってくる突起部分を擦るとたまらず催促してきた。
――あっ……。もっと、してぇ……。
――気持ちいい?
ユイネは顔を真っ赤にしてこくりと、ひとつうなずいた。愛液を利用してゆっくりと指先を膣内に入れていった。ぬぷっと音をたてるようにして、人差し指が飲み込まれていく。
――あっ、入ってくる・・・。
さらにそっと奥へ入れていく。膣内は熱くヒクつき、きゅうと締め付けてくる。
――痛くない?
昨日の今日だし、慎重を期して確認する。
――へいき。
眉根を寄せているが痛みはないようだ。
――つらかったら、我慢しないで言うんだよ?
――ん。
念を押してから、膣内を探るようにしてゆっくり出し入れする。段々と卑猥な音が耳をくすぐるようになった。くちゃ、くちゅ、にちゃっ、ぷちゅっ・・・。音が大きくなるたびにユイネは恥ずかしそうに首を振る。やがて指の動きに合わせるように腰を前後に揺すりだした。
――腰、動いてるよ。どうして?
――だってぇ・・・。
出し入れする指は二本に増え、かき回すように動かすとぐちょぐちょと激しい水音が鳴り響いた。
――や、やぁ……っ恥ずかしぃ。
――気持ちいいんだね?
意地悪を言うように尋ねる。
――うん、ぃい・・・っ。
喘ぎ声と表情がよりいっそう艶っぽくなっていく。濡れそぼった指先でクリトリスを撫でまわし、包皮を剥きあげ直接刺激してやる。脚は大きく開かれ、腰はガクガクと痙攣してきた。絶頂が近いらしい。
――イクときは教えてね。
勃起し無防備になったクリトリスを、親指と人差し指で緩急を付け丁寧にこね回した。
――あっ! もうらめっ! あっ! あっ! あっ!!
体を仰け反らせ、声にならない声を上げた。ビクンと大きく跳ねたあと、くたりと脱力してしまう。ユイネの秘部からは透明な液体が溢れ出て、シーツに大きな染みを作っていた。
――イっちゃった?
――はぁー、はぁー、はぁー。
ユイネは荒くなった呼吸を整えようとしている。その表情からは快感と羞恥心の入り混じった感情が読み取れた。
――気持ちよかったかい?
自明の問いをあえて投げかける。
――よかった・・・。
ユイネは恥ずかしそうにうつむく。
――もっと、気持ちよくなっちゃおうか?
耳元で扇情的に囁いてやる。
――……うん。
潤んだ瞳をこちらに向け、期待と少しの不安が入り混じったような顔でうなずく。それから、昨日のように俺の顔へ跨るよう促す。綺麗なピンク色をしたそれはひくついて、愛液を垂らしていた。
――ひゃぅ!?
ユイネは驚いたような声を出すものの抵抗はしない。割れ目を舌先でなぞると、愛液がじゅわっとあふれ出てくる。それを味わうかのように舐めとりながら、勃起しきったクリに吸い付く。
――あ、だめっ、気持ちぃ・・・。
じゅるじゅると音を立てるたび、小刻みにピクンと反応する。すっかり口を開いた割れ目から絶え間なく愛液が溢れる。
――ユイネの味がするよ。
――やあぁ・・・恥ずかしいっ。
俺は夢中になって貪り続けた。ひくつき、ぐっしょりと濡れたそこはてらてらと光っている。膣内をかき混ぜるようにして舌を出し入れすると、いやらしく糸を引いた。
――ユイネのここ、すごく綺麗だよ。
ぱっくり開いた割れ目を目いっぱい広げ観察する。
――やぁ……そんなに広げないでぇ。
濡れそぼったそこへ舌を奥の方まで突き入れた。
――あぁんっ。
ユイネは甘い声で鳴いた。じゅっじゅるっ・・・じゅぱっ。湿った音が更に響く。
――あん、あっ、やん・・・。
またイかせてあげようと重点的に一番感じる突起を攻めた。唇と舌先を使って優しく愛撫する。
――あっ、それ、あっ、あっ・・・。
太ももにぐっと力が入り俺の頭を挟み込んで快感に耐えようとするが、無駄な足掻きだった。
――あっ!ダメッ!イク・・・イッちゃう!!!
ひときわビクンと身体を反らして絶頂を迎えた。秘部からは勢いよく潮が吹き出してくる。俺はユイネから出てくるものをこぼすまいと口で受け止め、飲み下していく。
――んぐっ、んぐ、じゅるっ・・・ごくっ。
――はぁ・・・あっ・・・あっ・・・。
絶頂の余韻が収まるまで、ユイネはだらしなく声にならない声で喘いでいた。
――とってもおいしかったよ。
――あうぅ・・・。
顔を背け、すごく恥ずかしそうだ。
――さて、次はどうしようかな?
とぼけたように聞く。
――入れて……
ユイネは顔を真っ赤にして言った。嗜虐心をくすぐられる。
――何を?
俺はさらに焦らす。
――太郎のおちんちん、入れて……ぇ。
ためらいがちに、けれど欲求に抗えないといった様子だ。
――どこに挿れて欲しいの?
――ぅ……おまんこ、に……
快楽に抗えず、恥ずかしい単語を口にする。
――じゃあ、自分で拡げて見せてごらん。
素直に応じるユイネがかわいくて、つい苛めてしまう。
――えぇ……。
ためらいつつも、がっちり俺の顔をホールドしていた脚をゆっくり開いていく。そして両手で自分の割れ目を押し広げた。ピンク色の粘膜が見えるほどに広がったそこから、白く濁った愛液が流れ出ている。その光景はとても官能的だ。羞恥に耐え、口をきゅっと結んでいる。少し、やりすぎたかな。
――とってもすてきだよ。
――んんっ……
――おいで。
言いながらユイネの腰に手を添え、下半身へ移動してくれるように誘導する。ユイネは察して俺の顔から降りて、昨夜のように跨ると、ゆっくりと体重をかけて互いの性器を近づけていく。愛液でどろどろになったそれがぴたりとくっつくと、ユイネは艶めかしい吐息をつく。
――ああぁ……はぁ……、入って、くる……
秘部へ全神経を集中し、眉間にシワを寄せている。
――痛くないかい?
――うん、昨日より平気そう。
そういうと上体を倒し密着する。
――動いても大丈夫そう?
――ゆっくりなら多分・・・。
そう言って、少しずつ自分から腰を揺すりだしてくれた。
――あんっ・・・んっ・・・ふっ・・・。
揺れるたび、ユイネは艶っぽい吐息を漏らしている。きゅうきゅうと温かく包み込むそこは、奥へ誘うようにうねっているのがわかる。擦れるたびに、肉棒全体が快感に飲み込まれる。
――ユイネの中、すごく気持ちいいよ。
――嬉しい・・・もっと感じて。
小さな揺れから次第にピストン運動が激しくなっていく。パンッ、パチュンという肌同士がぶつかる音と、結合部からはジュプ、グチュと卑猥な水音が響いている。
――あぁ、すごいよ。絡みついてくるみたいだ。
――あぁん、そんなことぉ・・・言っちゃだめぇ。
恥ずかしさを紛らわすように、さらに強く抱きしめてくる。
――もっと、良くしてあげるよ。
抱きしめられ、顔面に迫ったふくらみへ手を這わせ揉みしだいた。柔らかくも張りがあり、手に吸い付いてくるようだ。硬くとがった乳首を口に含み転がす。
――あぁんっ、そこぉ・・あっ、あっ!
胸を触られ、乳首を刺激するたびに膣内のうねりが強くなる。
――うぅんっ、あん、ああん・・・。
――気持ち良い?
――うんっ、いいっ。すごく……あん、あっ、あっ、あっ・・・。
快楽の波に飲まれ一心不乱にピストンする。その動きに合わせ俺も、精いっぱい突き上げるように体をよじる。やがてビクンッと身体を震わせる。
――あっ!また、イく・・・イッちゃう!!
絶頂を迎え、膣内はきゅうっと締まり精液が搾り取られるように激しく痙攣した。ぎゅっと目を閉じて、声にならない嬌声を上げている。今日一番の締め付けに俺も我慢できず射精してしまう。ドクンドクンと脈打ちながら奥深くに注ぎ込む。
――あっ・・・はぁ・・・、熱いの・・・中に出てる……
びくびくっ、と痙攣しながら、最後の一滴まで搾り取ろうとするように膣壁でペニスをしごく。
――はぁ・・・はぁ・・・。
絶頂の余韻に浸りながら、くたりと脱力する。
――ありがとう、ユイネ。最高だったよ。
――ふあぁ・・・私こそ、きもちよかった・・・。
ユイネの表情はとても満足げに蕩けている。昨日初めて行為に及んだとは思えないほどだ。甘えるような仕草で顔を近づけてきたのでキスをした。唇を重ねながら、頭を撫でる。
――ん、ちゅぱっ・・・じゅっ・・・。
舌同士の絡まる音が響く。しばらくお互いの唾液を交換した後、ようやく口を離す。つうっと銀色の糸が引かれた。余韻に浸り、静寂が訪れる。昨日のようにこのまま眠りに落ちようかと思った矢先、ユイネがゆっくりと立ち上がった。
――昨日は、すぐ寝ちゃったけど・・・。おちんちん、綺麗にしてから寝ましょ。
――ああ、無理しなくていいんだよ。
――ううん、へいき。
疲れているだろうに先ほど脱ぎ捨てていたネグリジェを羽織って、今朝と同様に俺たちの愛し合った痕跡を綺麗に洗い流してくれた。その献身的な姿に、愛情を感じずにはいられない。洗浄用具を片付けて、ベッドへ戻ってくる。
――ありがとう。おやすみ。ユイネ。
――おやすみなさい。
こうして、俺たちは現実の世界で暮らしていけることになった。あとどのくらい俺は生きられるだろうか。いつもの悪い癖で悲観的なことを考えてしまうが、これからもずっとユイネとの時間を大切にしたい。そんな思いが頭を満たしていくうちに、いつしか夢の世界へと誘われていた。
完